相続のキホン
- 相続を安心して終わらせるための基礎知識
相続の税金 相続税の手続が必要な人は? 基礎控除の計算
基礎控除の金額は、法定相続人が何人か分かれば計算できます。つまり、相続のキマリ(民法)のステップ①の相続人調査が終われば計算できます。
なお、養子がいる場合には、基礎控除の計算に注意が必要です。
養子は子供であり、法定相続人です。そのため、養子を増やすと法定相続人が増え、基礎控除も増えます。基礎控除が増えれば、その分、相続税の対象となる財産が減ります。そのような節税を防ぐため、基礎控除の計算上、法定相続人の数として計算できる養子の数には次のような上限が設けられています。
・実子がいない場合 2人
・実子がいる場合 1人
(平成25年度税制改正の影響)
平成25年度税制改正により、平成27年1月1日以降に発生した相続については、基礎控除が3000万円+600万円×法定相続人の数に引き下げられます。
ただし、平成26年12月31日までに発生した相続(つまり、平成26年12月31日までに他界した場合)は、基礎控除は5000万円+1000万円×法定相続人の数、として計算されます。